今季ホーム最終戦 圧勝で中本選手の引退に花添える
日本ハンドボール2022-2023シーズンのホーム最終戦となった2月25日のゴールデンウルブス福岡戦は43-23でトヨタ紡織九州レッドトルネードが圧勝し、プレーオフ進出に望みをつなぐとともに、今季で現役を引退するCB中本和宏選手へのはなむけの勝利となりました。
この日は「神埼市民応援デー」で、会場の神埼中央公園体育館は約500人の観客が詰めかけ、応援に応えて選手たちは前半から闘志あふれるプレーを展開。25-5の大量リードで折り返し、後半も得点を重ね、今季12勝目を挙げました。
これでプレーオフの残り1枠を争う大同特殊鋼との勝ち点差は2となり、27日に大同特殊鋼がトヨタ車体に敗れれば、最終戦3月4日の直接対決で4位が決定します。最後の最後まで意地とプライドをかけた試合が続きます。
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右肩の故障に苦しんできた中本選手は約5カ月ぶり、前半終了間際の7㍍スローで出場し、メモリアルゴールを決め、後半も3得点を挙げました。試合終了後、セレモニーが行われ、人柄を示す和やかな雰囲気の中、レッドドルネードでの9年間の選手生活にピリオドを打ちました。中本選手は「肩のけがでまともにボールが投げられない状態にもかかわらず、試合に起用してくれたスタッフ、選手の仲間たちには本当に感謝しています」とコメントし、「最後はプレーオフを決めて、日本一になって引退する!」とチームを鼓舞しました。